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夢の対決!有馬記念・優勝タイムに見るドラマ【最速はどの馬だ?】

予想のひみつ


年末の風物詩、競馬の祭典「有馬記念」が近づいてきました。
ここでは、過去18頭の優勝馬のデータを基に、その夢の対決を「タイム」という切り口で見てみます。

夢の対決-有馬記念


有馬記念といえば、世代もタイプも違う名馬たちが一堂に会する“夢の舞台”。
過去18回の有馬記念・優勝馬のタイムを並べてみると、意外な事実が浮かび上がります。

夢の対決を制したのはディープインパクトやイクイノックスでもないのです。
エアフォーリア(2021)とドリームジャーニー(2009)の同着一位となりました。

勝ち時計はおおむね2分30秒台から2分36秒台に集中しています。
年によってバラつきはあるものの、「毎年ほぼ同じ条件で行われているレース」ではないことがよく分かります。
冬の中山、馬場状態、展開──有馬記念も全ての物事と同じく、常に“一期一会”と言えるでしょう。

中でも目を引くのは、2分30秒台前半の高速決着。
こうした年は、馬場状態が良く、なおかつレースレベルが非常に高いケースが多く見られます。
ディープインパクトやイクイノックスといった、時代を代表する名馬が名を連ねるのも納得です。

一方で、2分35秒を超える年も決して少なくありません。
このタイム帯のレースでは、スピードよりもスタミナ、瞬発力よりも持続力が問われ、「いかに中山2500mを我慢できるか」が勝敗を分けています。

ここで、こう言っては何ですが、
「最速タイム=最強馬」ではないという点です。

タイムに関係なく、2022年のイクイノックスは2着に2と1/2馬身差、2019年のリスグラシューは5馬身差、そして2006年のディープインパクトは3馬身差と圧倒的な強さを見せつけてくれました。

有馬記念は、単なるスピード比べではないはずです。
展開を読み、コースを味方につけ、その年その日の条件に最も適応した馬こそが栄冠をつかみます。
だからこそ、年の瀬に行われる有馬記念の勝ち馬はいつの時代も“特別”と言えるのでしょう。
(普段は競馬に興味がない方々も、「有馬だけは買う」という人も沢山います)

また、有馬記念を特別なものにしている最大の要因の一つが、「引退レース」の舞台となることが多い点が挙げられると思います。
多くの名馬が「最後の花道」として有馬記念を選び、最高のパフォーマンスは発揮して惜しまれながらキャリアを終えます。

今年の有馬記念は、どんな時計で、どんな名シーンが生まれるのか。
その答えは、もうすぐです。楽しみです!

この表を眺めるだけで色んな想いを思い出して楽しんでもらえたら、そして今年の予想の参考にして頂けたら嬉しい限りです。

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